Googleスライドの作成は、構成を考えるところからレイアウトを整えるところまで、工数がかかります。特に「話す内容は頭にあるが、スライドの形にする作業が面倒」という状態は、多くの人が経験するところです。
SNSやコミュニティで話題になった「まじん式プロンプト」——GASを使ってGoogleスライドを自動生成する手法の実用性を検証しました。結論として、シンプルなテキスト主体の資料なら、ほぼ修正不要なレベルに到達します。ただし向き不向きがはっきりしています。
この検証の概要
検証時期 | 2025年9月19日 |
|---|---|
使用ツール | Googleスライド / Google Apps Script(GAS)/ Gemini 2.0 Flash・Pro |
やりたかったこと | 構成案の言語化からスライド化までの断絶をなくし、デザイン知識がなくても短時間で「伝わるスライド」の骨組みを作る |
結論 | シンプルなテキスト主体の資料なら、ポン出しでほぼ修正不要 |
不向きな用途 | 企業向けの込み入ったデザイン、カラフルな装飾、複雑な図解を含むスライド |
運用方針 | 「完成品の出力」ではなく「構成案の迅速な視覚化」と位置づけ、仕上げは手動で行うハイブリッド運用 |
本記事は自社での検証記録です。作成時間の短縮率などの定量測定は行っていないため、数値は掲載していません。
結論:無料で高品質な構成のスライドが作れる
この検証で最も価値のあった発見がこれです。
DeepResearchで深掘りした質の高い情報をソースにすれば、GensparkやManusといった有料の外部ツールに頼らなくても、高品質な構成のスライドが無料で作成できます。
スライド生成ツールは有料のものが増えていますが、この手法はGoogleスライドとGAS、そしてGeminiという既存の環境だけで完結します。追加のサブスクリプションが不要という点は、社内展開を考えるうえで小さくない差になります。
処理の流れ
1. DeepResearch でスピーチ原稿や構造化された情報を生成
↓
2. 「まじん式プロンプト」に流し込む
↓
3. GAS を介して Google スライドへ出力
↓
4. 必要に応じて手動で微調整ポイントは1番目の工程です。いきなりスライドを作らせるのではなく、先に情報を構造化してからプロンプトに渡します。ソースの質がそのまま出力の質になります。
できること:テキスト主体なら修正不要のレベル
シンプルなテキスト主体のプレゼン資料であれば、ポン出しの段階でほぼ修正不要なレベルまで到達します。
構成の言語化からスライド化までの「断絶」がなくなることが、実務での意味です。頭の中にある話の流れを、そのままスライドの形で確認できます。
できないこと:デザインは白背景にテキストのみ
一方で、制約ははっきりしています。
デザインが極めてシンプル(白背景にテキスト)に限定されます。そのため次のような用途には向きません。
- 企業向けの込み入ったデザインが求められる資料
- カラフルな装飾を使いたい資料
- 複雑な図解を含む資料
ブランドガイドラインに沿った体裁が必要な提案資料などは、この手法だけでは完結しません。
運用方針:完成品ではなくプロトタイプとして使う
制約を踏まえた結論がこれです。
本手法を「完成品の出力」ではなく、あくまで「構成案の迅速な視覚化(プロトタイピング)」と位置づけ、仕上げの微調整は手動で行うハイブリッド運用を標準としました。
構成を固めるまでをAIに任せ、見た目を整える工程は人が引き取る。資料作成で時間を食うのは実は構成の検討なので、そこが速くなるだけでも効果は十分あります。
よくある質問
有料のスライド生成ツールは不要になりますか?
用途によります。テキスト主体のシンプルな資料であれば、この手法で無料で作れます。ただしデザイン性が求められる資料には向かないため、そちらは別の手段が必要です。
デザインは調整できますか?
白背景にテキストという極めてシンプルな形に限定されます。装飾や複雑な図解は含められません。仕上げは手動で調整する前提で使ってください。
プロンプトに渡す情報はどう用意しますか?
DeepResearch機能で事前に深掘りし、構造化された情報を用意することを推奨します。ソースの質が出力の質に直結するため、ここを省略すると結果が落ちます。
どのくらい時間が短縮できますか?
この検証では定量測定を行っていないため、数値はお答えできません。「テキスト主体ならポン出しでほぼ修正不要」という定性的な評価にとどまります。
まとめ
- Googleスライド × GAS × Gemini で、構成案からスライドへの自動変換プロセスを確立
- シンプルなテキスト主体の資料なら、ポン出しでほぼ修正不要
- DeepResearchで質の高い情報をソースにすれば、有料ツールなしで高品質な構成が作れる
- ただしデザインは白背景にテキストのみ。企業向けの装飾や複雑な図解には不向き
- 運用方針は「完成品」ではなく「構成案の迅速な視覚化」。仕上げは手動のハイブリッド
資料作成で本当に時間を食うのは、見た目より構成の検討です。そこだけを切り出して速くする、という割り切りが実務では効きます。
株式会社AI棒では、こうしたAI活用の検証を日々行い、企業の資料作成業務へのAI活用を支援しています。ご相談はお問い合わせフォームから、継続的な伴走支援についてはAI参謀をご覧ください。
