AIツールの解説動画は、作った翌月には古くなります。だからこそ量産できる体制が必要ですが、動画編集は工数のかかる作業です。
この検証では、プログラミングで動画を生成できる「Remotion」を使い、解説動画のテンプレートを構築しました。あわせて、どの情報を動画にするかの基準も策定しています。
この検証の概要
検証時期 | 2026年1月〜2月(1/10〜2/4) |
|---|---|
使用ツール | Remotion / MINIMAX API |
やりたかったこと | 動画編集の工数削減と、最新情報を即座にショート動画化する体制の構築 |
作ったもの | テロップ・背景・フォント等の基本コンポーネント/30秒〜3分程度の解説用テンプレート |
あわせて策定 | 動画の「レッスン化(教材化)」の基準値——どの情報を動画にするかの選別が可能に |
状況 | プロトタイプ完成・調整フェーズ |
本記事は自社での検証記録です。制作時間の削減率などの定量測定は行っていないため、数値は掲載していません。
結論:作る仕組みより「何を作るか」の基準が要る
この検証で最も重要だったのは、技術より運用側の整理でした。
動画の「レッスン化(教材化)」の基準値を策定し、どの情報を動画にするかの選別が可能になりました。
量産できる仕組みを作ると、次に「何を作るか」で止まります。AI領域は情報量が多く、すべてを動画にすることはできません。選別の基準がないと、結局は人が毎回悩むことになります。
そこで教材更新の基準(注目度・コミュニティでの反応数)を言語化・指標化しました。数値で判断できる状態にすることで、「これは動画にする」の決定が速くなります。
生成の自動化と、選別の自動化は別問題です。両方揃って初めて量産体制になります。
Remotionで作ったもの
Remotionは、コードで動画を組み立てるフレームワークです。この検証では次を実装しました。
- 基本コンポーネント — テロップ、背景、フォント等
- 解説用テンプレート — 30秒〜3分程度の尺を想定
- 可読性の高いテロップ表示 — 薄い背景を敷く実装
テロップの背景処理は地味ですが効きます。背景の映像によっては文字が埋もれるため、薄い背景を敷くだけで可読性が大きく変わります。ショート動画は音声なしで見られることも多く、文字が読めるかどうかは伝達に直結します。
コードで動画を作る意味
編集ソフト | Remotion | |
|---|---|---|
1本目を作る | 速い | コンポーネント作成が必要 |
2本目以降 | 毎回同じ作業 | テンプレートに流し込むだけ |
一括修正 | 1本ずつ直す | コンポーネントを直せば全部反映 |
量産を前提にするなら、初期コストを払ってでもコードベースにする価値があります。特に「フォントを変えたい」「レイアウトを調整したい」が全本に効く点は、手作業では得られません。
音声:クローン音声の合成を検証
MINIMAX APIを用いたクローン音声の合成も検証しています。
解説動画にはナレーションが必要ですが、毎回録音するのは量産の妨げになります。音声も生成できれば、テキストから動画までを一続きで自動化できます。
よくある質問
Remotionとは何ですか?
プログラミングで動画を生成できるフレームワークです。テロップや背景をコンポーネントとして定義し、テンプレートに流し込む形で動画を作れます。
編集ソフトを使うのと何が違いますか?
2本目以降の速さと、一括修正のしやすさです。コンポーネントを直せば全動画に反映されます。1本だけ作るなら編集ソフトのほうが速いです。
どの情報を動画にするか、どう決めていますか?
教材更新の基準(注目度・コミュニティでの反応数)を言語化・指標化しました。数値で判断できる状態にすることで、選別が速くなります。
ナレーションはどうしていますか?
MINIMAX APIを用いたクローン音声の合成を検証しています。音声も生成できれば、テキストから動画までを一続きで自動化できます。
まとめ
- Remotionでテロップ・背景等の基本コンポーネントと、30秒〜3分の解説用テンプレートを構築
- 薄い背景を敷いた可読性の高いテロップ表示を実装。音声なしで見られる前提では文字の可読性が効く
- コードベースの利点は2本目以降の速さと、コンポーネント修正が全動画に反映されること
- 「何を動画にするか」の基準値を策定。生成の自動化と選別の自動化は別問題
- MINIMAX APIによるクローン音声の合成も検証中
コンテンツの量産では、作る速度より「何を作るかを決める速度」がボトルネックになります。基準を数値化しておくと、そこで止まらなくなります。
株式会社AI棒では、こうしたAI活用の検証を日々行い、企業のコンテンツ制作へのAI活用を支援しています。ご相談はお問い合わせフォームから、継続的な伴走支援についてはAI参謀をご覧ください。
