マーケティングの数字はGA4・Google広告・Clarityに散らばり、営業の記録はZoomの商談の中にあります。この2つを別々に見ている限り、「施策がどう成果に繋がったか」は繋がりません。
両方を統合して管理・分析し、ネクストアクションの策定を高速化する基盤を構築しています。商談の要約自動転記は安定稼働に入り、マーケ指標の自動通知も動き始めました。
この検証の概要
検証時期 | 2025年9月〜10月(9/27〜10/10) |
|---|---|
使用ツール | GAS / Vercel Functions / Zoom API / Gemini API / GA4・Clarity API |
やりたかったこと | マーケ指標と商談結果を統合管理し、ネクストアクション策定を高速化する |
稼働したもの | 商談の要約・文字起こしのスプレッドシート自動転記とDiscord通知(安定稼働)/GA4・Clarityの自動通知 |
前進した手続き | Google Ads 開発者トークンの本番昇格 |
状況 | 進行中(環境整備および一部実装完了) |
本記事は自社での検証記録です。営業生産性の向上幅などの定量測定は行っていないため、数値は掲載していません。
動き始めたもの
1. 商談の文字起こし・要約の自動転記
Zoom Webhookを起点に、商談の文字起こしと要約をDiscordへ通知し、スプレッドシートへ転記する仕組みが安定稼働に入りました。現時点ではセールス1アカウントでの運用です。
商談が終わると、内容が自動でチームに共有され、記録として残る。この状態になると、振り返りのために録画を開く必要がなくなります。
2. 担当者コメントの抽出
実装で細かく効いたのがこの部分です。担当者コメントの抽出ロジック(ユーザー名のトリミング、文字数制限の考慮)を実装しました。
文字起こしをそのまま流すと、発言者名の表記ゆれや長さで読みにくくなります。通知として成立させるには、整形の細部を詰める必要があります。ここは地味ですが、使われるかどうかを分ける部分です。
3. マーケ指標の自動通知
GASによりGA4とClarityの自動通知環境を構築し、通知に成功しています。これで数字の巡回作業が減ります。
Google広告:開発者トークンが本番昇格
手続き面での前進として、Google Ads の開発者トークンが本番昇格しました。
Google Ads APIは、申請したトークンがテスト権限のままでは実データを扱えません。本番昇格は、この仕組みを実運用に載せるための必須条件です。あわせてOAuth認証のリフレッシュトークン処理も実装しています。
以前の検証でGoogle Ads APIの複雑さと認証の永続化が最大の障壁だと判明していたため、ここを越えられたのは大きな進展でした。
構成
Zoom(商談終了)
↓ Webhook
GAS / Vercel Functions
↓ Gemini API で要約
Discord 通知 + スプレッドシート転記
GA4 / Clarity / Google Ads API
↓ GAS
Discord へ指標を自動通知GASとVercel Functionsを併用しているのは、認証の永続化が必要な処理を、より安定した実行環境に置くためです。すべてをGASに寄せず、役割で分けています。
よくある質問
商談の要約はどこまで自動化されていますか?
Zoom Webhookを起点に、文字起こしと要約のDiscord通知・スプレッドシート転記まで自動化され、安定稼働しています。現時点ではセールス1アカウントでの運用です。
Google Ads APIは動いていますか?
開発者トークンの本番昇格が完了し、OAuth認証のリフレッシュトークン処理も実装済みです。Google Ads APIは申請区分によって実データを扱えないため、この昇格が実運用の前提になります。
なぜGASとVercel Functionsを併用しているのですか?
認証の永続化が必要な処理を、より安定した環境で動かすためです。すべてをGASに寄せると、トークンの更新まわりで不安定になる箇所が出ます。
どのくらい工数が減りましたか?
この検証では定量測定を行っていないため、数値はお答えできません。商談の振り返りで録画を開く必要がなくなった、という定性的な変化にとどまります。
まとめ
- 商談の文字起こし・要約のDiscord通知とスプレッドシート転記が安定稼働(セールス1アカウント)
- GA4・Clarityの自動通知に成功し、数字の巡回作業を削減
- Google Ads 開発者トークンの本番昇格とリフレッシュトークン処理を実装。実運用の前提をクリア
- 通知を「読まれるもの」にするには、ユーザー名トリミングや文字数制限といった整形の細部が効く
- 認証の永続化が要る処理はGASに寄せず、Vercel Functionsと役割分担する
複数のデータソースを束ねる仕組みは、一気に完成させようとすると止まります。動いたところから順に運用へ載せていくほうが、結果的に早く価値が出ます。
株式会社AI棒では、こうしたAI活用の検証を日々行い、企業の営業・マーケティング業務の自動化を支援しています。ご相談はお問い合わせフォームから、継続的な伴走支援についてはAI参謀をご覧ください。
